工場での現場感覚と
人脈が、成長の糧に
PEOPLE 02

池田 卓也TAKUYA IKEDA
素形材営業本部 素形材第二部
帯鋼・機能製品チーム
2014年入社
CAREER
2014年
大同特殊鋼(株)渋川工場(群馬)に出向し、2年
間、生産管理を担当
2016年
素形材営業本部 高合金・機能製品チームの営業を
担当(東京)
2021年4月より現職
タイムリーな納品に向け、緻密な在庫管理・調達が欠かせない
帯鋼・機能製品チームにて、自動車プレスメーカー、シートメーカーなどへのデリバリー業務を担当しています。デリバリー業務では、販売先である自動車部品メーカーへ材料使用予定をヒアリングし、その情報をもとに仕入先メーカーに製造手配を進めます。自動車関連業界では、多くの企業がカンバン方式を取り入れています。カンバン方式とは、必要な材料を必要なタイミングで、タイムリーに管理流通させる仕組みのことです。

「来週、これだけの帯鋼がほしい」と言われたときに即対応できるよう、何日も先の使用予定を見越して、在庫率とバランスをとりながらの材料の発注や、加工が必要な際は加工メーカーとの調整などを進めていきます。過剰在庫にもならず、反対に在庫切れもないように調整し、納期に遅延が起こらないよう管理するのが大切です。
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2年間の工場経験で、ものづくりのプロセスを学んだ
就活のときから、生産を行うメーカーなどより、商社に興味を持っていました。姉が鉄鋼業界で働いていたこともあり、「あらゆるものに使われている鉄鋼なら、幅広いビジネスにかかわれるのでは」と考えました。大同興業は規模が大きすぎず、海外出張や駐在などグローバルに働ける点が魅力でした。

入社後はすぐに大同特殊鋼(株)の群馬県の渋川工場配属となり、現場での生産管理を2年ほど経験しました。メーカーへの出向には最初こそ戸惑いましたが、振り返ればすべてが糧になっています。工場からは、鉄鋼が100トン単位で出荷されていますが、そのスケールを目の当たりにすることで、自分たちが扱っているものを具体的にイメージできるようになりました。

現場がどう動き、どれくらいのスケジュール感なら無理がないかを、肌感覚で理解できたことは、貴重な学びになっています。生産現場の責任者をはじめ、大同特殊鋼(株)の社員の皆さんとのネットワークもでき、わからないことがあればすぐに現場に聞ける関係を作ることができたのは、大きな財産です。

そして何より、工場勤務では生活が楽しかったです。新人を含め若手社員が多く、同じ寮で一緒にご飯を食べたり、ゴルフやスノーボードを楽しんだりと、とても恵まれた環境でした。寮から車で30分の場所にゲレンデがあり、仕事のあとにナイターで、スノーボードを楽しむこともありましたね。
現場からの情報収集が、介在価値につながっている
現在は、デリバリー業務のほかに、既存のお客様からの新規案件も担当しています。「この材料で、こんな形状・用途のものを作りたい」と相談を受けることもしばしば。購買部門から開発部門の方を紹介いただき、そこで新たな商談に発展することもあります。

昨年は、鍛造メーカーに図面を送って製造可能な量や方法を相談し、材料の仕入先を見つけるべく、情報収集に走り回ることもありました。大同特殊鋼(株)の工場に連絡をとり、現場しか知らないような切断機の刃の種類や、機械に使う油など、細かな情報を教えてもらうこともあります。工場勤務の経験があるからこそ、直接コンタクトをとって相談できる関係性ができている。お客様からは「そこまでの深い情報を、教えてくれてありがとう!」と感動されることも多いです。
社会変化と自分の仕事を結び付けて動いていく
大同興業の仕事では、人と人をつなげる地道な調整や、コミュニケーションが求められます。泥臭い業務に追われることも多いですが、世の中の流れと自分の仕事を結び付けて考えられればその分、仕事の幅も広がっていきます。

今後は自動運転やドローンなどの技術革新が進み、これまでのような一般的な鉄鋼ニーズは減少していくでしょう。その代わりに磁材ニーズなどが、伸びてくる。そういった新たな需要の動きに合わせて、会社の収益を伸ばしていくことに貢献していきたい。国内市場に留まらず、海外マーケットにも視野を広げていきたいですね。
ONE DAY SCHEDULE
9:00
出社
出社しメールチェック
10:00
メーカーへ指示
加工メーカーに帯鋼の切断幅などの指示
12:00
昼食
チームメンバーとランチ
13:00
外回りへ
営業車で外回りへ
16:00
帰社
チーム内に展開する業務報告書を作成
19:00
資料作成
翌日の打ち合わせ資料の作成
20:00
退社
帰宅後、妻といっしょに晩酌しながら夕食